Nutanixのメリットについて
皆さん、こんにちは。現在、ビットクルーでインターンしているdaikiです。
今回は、 最近勉強を始めたNutanix社のハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)製品のメリットについて、
書いていきたいと思います。
1.HCIとは
HCIとは、サーバ、ストレージ、ネットワークを1つに統合したアプライアンス製品です。
拡張性に優れているので、必要な時にリソースを追加することで簡単に拡張することが出来ます。
また、統合管理ツールを備えたソフトウェア制御型のシステムのため容易に管理でき、
運用負荷の軽減に繋がります。
様々なHCI製品がありますが、その1つにNutanixがあります。
ESXiではストレージ機能を提供していない為、別途物理機器を準備する必要があります。
構成としては、
・ESXiをインストールするサーバー
・SANスイッチ
・ストレージ
で、3Tierと呼ばれる構成が一般的です。
この場合、ストレージではRAIDを使用してデータの冗長化を取る事がベースとなりますので、
HDD障害発生時にパリティの再計算が必要になり、 復旧に非常に時間がかかっていました。
NutanixではRAIDを使用せず、複数のノードに同じデータを書き込むため、
障害が起きた際は別のノードのデータを参照すればよいため、復旧にかかる時間が短くなります。
2.Nutanixのメリット
ハイパーバイザの選択が可能
Nutanixは以下の4つのハイパーバイザに対応しています。- Nutanix AHV
- VMware vSphere
- Microsoft Hyper-V
- Citrix Xenserver
複数のハイパーバイザが選べることにより、システムに合わせた環境や、
管理者の使い慣れた環境を利用することが出来ます。初期設定が容易
仮想環境を構築する際、ハイパーバイザの導入など様々な作業を行わなければなりません。
Nutanixは、そのような初期設定が終わった状態で出荷されます。
そのため、初期設定にかかる時間を大幅に減らすことが出来ます。管理が容易になる
Nutanixは統合管理プラットフォームとして、Prismを提供しています。
Prismは、サーバなどの設定、仮想マシンの管理、ネットワークの可視化、
自動化などの様々な機能があり、運用するうえで必要な管理が容易になります。拡張性に優れている
Nutanixは最小3ノードから構成が可能です。拡張が必要になった時はPrismから追加し、
システム全体を容易に拡張できます。耐障害性/可用性が高い
NutanixにはHA(HighAvailability)機能が備わっており、耐障害性・可用性が高いです。
同じデータを複数のノードに送っているため、障害が発生した際は、
障害が発生していないノードを参照することで、すぐに復旧させることが出来ます。
3.終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、様々なNutanixのメリットについてご紹介させていただきました。
勉強を始めたばかりの僕ではありますが、このNutanixの概念は
今までのストレージとサーバーの構成を一変させるような面白い仕組みだなと思いました。
仮想化が一般的に普及して物理マシンが凄い勢いで置き換えられてきた時の様に、
今度は物理マシンの構成の核心があるのかなぁと感じさせられました。
それでは、また。
参考文献
- Nutanix Hyper Converged Infrastructure入門/ソフトバンク コマース&サービス株式会社